オンナの値段/鈴木涼美

 

オンナの値段

オンナの値段

 

 

 以前、ご自身のAV女優としての経験を東大大学院の修士論文として執筆した『「AV女優」の社会学』を紹介した鈴木さんが風俗で働く女性たちの金銭感覚について語られた本です。

 このブログで紹介した風俗モノは、割と悲惨な境遇を紹介したモノが多かったのですが、さすがに単体モノのAV女優だった鈴木さんの周辺の人を中心に取材されていることもあって、この本で取り上げられている女性たちはかなり稼げる人が大半を占めています。

 ハンパでない金額のおカネを稼ぐからか、何かをキッカケに金銭感覚が異常になってしまっていることが多いようで、買い物やギャンブル、ホストなど様々な使い道が紹介されているのですが、その末路はかなり悲惨になってしまいかねないようです。

 後半で『お金で買える愛がある』と題して、ホストにハマる風俗嬢のことが紹介されていますが、言ってみればホストに通うために風俗で高額を稼ぐ壮絶な姿にコトバを失います。