どこでも誰とでも働ける/尾原和啓

 

どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから

どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから"の仕事と転職のルール

 

 

 この本の著者は、これまで12回転職をされたということで、しかもその転職先がグーグル、NTTドコモ、楽天リクルートなどといった名だたる一流企業ということで、その経験から「どこでも誰とでも」働くことができるスキルについて語られます。

 尾原さんは今でも毎年転職をしようとして準備をされるということで、結果としてその年には転職しなくても、その時のトレンドと自分のスキルを比較して、必要とされるスキルとの棚卸をして差異を定期的に確認して行かないと、どんどんと陳腐化していくリスクがあるということです。

 「どこでも誰とでも」働けるスキルと言うのは、どんなものを提供すれば“求められる”人になるかということを確認することもあって、自分が持っているものを徹底的にgiveするということで、その中で自分が求められているモノを知ることができる言うことです。

 さらには退職した会社の同僚ともコンタクトを取り続けることで、新たな勤務先で必要とされているモノを前職とのつながりの中で提供できることもあるということです。

 ちなみに尾原さんは出戻りの経験もあるということですが、雇う側としても出戻りの選択肢をふさいでしまうことのデメリットを強く訴えられています。

 確かに尾原さん自身が抜きんでて優秀だということはあるんでしょうけど、こういうトライアル&エラーで自分が求められているモノを知るということであれば、我々凡人であっても何らかのワン&オンリーを見出せるのではないかと、ちょっと希望を持たせてくれるところもあります。