「空腹」が人を健康にする/南雲吉則

 

「空腹」が人を健康にする

「空腹」が人を健康にする

 

 

 ここのところ「1日1食」についていろいろ知りたいと思って情報を集めていますが、『錆びない生き方』などの著書でも知られ、ご自身もこの本を書かれた2012年当時56歳でありながら40歳代そこそこに見られていたことで知られる南雲センセイも「1日1食」の実践者だったと知って、この本を手に取ってみました。

 以前紹介した船瀬さんや三枝さんは「1日1食」を取り入れることによるメリットを中心に紹介されていますが、医師である南雲センセイはそれに止まらず医学的な裏付けも紹介されているところがこの本のメリットと言えるでしょう。

 元々人間は狩猟を中心に生活していた種族であることから、元々の遺伝子に飢餓感がプログラミングされていることと、1日3食となったのも明治以降と、意外と歴史が浅いことと、なかなか満足に食事をとれない時代が長く続いたこともあったのが、戦後の高度経済成長以降、満腹感というそれまで滅多に感じることのなかった感覚が支配する時間が長くなり、人間のカラダが本能的に対応できにくい状況になっているということです。

 そういった弊害が、集中力の低下のみならず、糖尿病などの深刻な疾患にもつながっているということで、人間のカラダの本来的なところに戻ろうというのが「1日1食」の所以みたいです。

 あまりどういう食事スタイルと取るのかということなどの情報はそれほど多くないので、引き続きそういった観点で「1日1食」について追いかけて、ボチボチ実践に入りたいと思っています。