中国「草食セレブ」はなぜ日本が好きか/袁静

 

中国「草食セレブ」はなぜ日本が好きか (日経プレミアシリーズ)
 

 

 以前『日本人は知らない中国セレブ消費』を紹介した、中国人の日本へのインバウドを支援するビジネスを経営されている方が紹介する、あまり日本では知られていない新たな“鉱脈”です。

 八〇后や九〇后と言われる若い中国人たちは、親の世代が国から払い下げられた国営住宅を買い取った財産の運用などで、かなりリッチな人が多く、しかも日本人が中国人に抱きがちなガサツなイメージとは異なり“草食系”的な佇まいの方が多いというこ
とです。

 “草食系”と言っても消費活動も“草食系”というワケではなく、オーガニック系というか、自分たちの生活を豊かにするための支出についてはカネに糸目をつけないところがあり、そういった商材が日本に多いということで、頻繁に来日される方が多いようです。

 ただ日本人があまりそういうことを認識できていなくて、若いとか女性だからということで、ゾンザイに扱われてしまうことが少なからずあり、自ら“上客”を放棄してしまっているということです。

 特に、子供に対する消費で日本に期待するところが大きいようで、そういった部分をもっと研究して、中国の「草食セレブ」向けのマーケティングに期待が寄せられているようです。

 まだまだ中国人のインバウンドという“鉱脈”は豊かなようですよ!?