今シーズンからヤクルトスワローズの監督に就任された高津さんが二軍監督を務められていたことの著書です。
高津さんといえば、ヤクルトスワローズの黄金期に不動の守護神として活躍された後、メジャーリーグのホワイトソックスでもクローザーとして活躍し、その後、韓国・台湾でのプレーも経験されており、この本ではその経験を活かして二軍監督として若手の育成にチカラを入れられていたことを紹介されています。
サブタイトルに『育てるためなら負けてもいい』とありますが、これは高津さんのホンネのようで、一軍だと勝利にために様々な決め事に則ってプレーすることが求められるそうなのですが、二軍ではのびのびとプレーをして自分の良さを十全に発揮させることで成長を促すことを意図されているようで、選手をカタにハメるような指導をするのではなく、長所を伸ばすような指導をモットーとされているようです。
ただ最近の若い選手は昔ほどガツガツしたところが希薄で、打たれ弱い傾向が強いということで、決して否定的なコトバで“指導”されるのではなく、“気付き”を促すような姿勢で取組まれているということです。
そういった高津さんの指導は2019年に新人王を獲得した村上宗隆選手の活躍に代表されるように着実な成果を挙げつつあり、ご自身が一軍監督になられたことで、今後の躍進が大いに期待できそうですね!