イケてる大人イケてない大人/博報堂 新しい大人文化研究所

 

  博報堂のトレンドに関する研究機関と言えば、「さとり世代」や 博報堂のトレンドに関する研究機関と言えば、「さとり世代」や「マイルドヤンキー」などのコトバを生みだした原田曜平さんがリーダーを勤められているブランドデザイン若者研究所がよく知られていますが、こういう研究所もあるんですね!?


 この本をターゲットとしては50歳代の男性ということで、ワタクシも該当するワケですが、そもそも“イケてる・イケてない”の基準が、若い人たち特に若い女性に“イケてる・イケてない”と思われるかどうか、というところにビミョーに違和感を感じないこともなんですが…

 “イケてない”大人の典型としては、グレーとかの地味なスーツを着て、会社に滅私奉公のロクに趣味もなく、強きにおもねり弱気をイジメるといった、ザ・日本のサラリーマンみたいな、今更そんなのいるのか!?とツッコミたくなるような人物像を挙げられているのですが、それに対して“イケてる”大人としては、一口に行ってしまえば、自分なりの人生の楽しみ方を知っているような人物像を挙げられています。

 そんな中で我々50歳代と言えば、いわゆるバブル世代であり、若い頃にはハデに遊んだ人も少なくないということで、ある意味人生の“楽しみ方”を実践し始めた世代だとも言えるらしく、多くの人に“イケてる”大人になるポテンシャルがあるということです。
 ということで備忘録的にこの本が提言する「イケてる大人の条件」を紹介しておきますと、

  1.誰に対しても気遣う、励ます

  2.人前でいつも元気、明るい

  3.丁寧に話す、礼節がある

  4.挑戦し続ける、勉強し続ける

  5.「家族と仲良く」に努力する

  6.責任をもって知恵を伝える

  7.見た目によく気を配る


なんだそうで、これってちょっと思ったのが、弘兼憲史さんの一連のリタイア本を始め、リタイヤ後のサラリーマンに向けた本で書かれていることにかなり似通っているなぁ、ということです。


 基準が「若い人たち特に若い女性に“イケてる・イケてない”と思われるかどうか」に引っかかりがありながらも、若い人たち特に若い女性に“イケてる”と思われるのがイヤなワケが無いんですが、リタイヤ後の人生を充実させるうえでもこの7ヵ条を大事にして行きたいところです。