最近はネット普及の影響もあり、長らく新聞の部数は下がる一方だということなのですが、それは必ずしもネットの興隆ゆえにそうなっているというワケではなく、この本では一貫して新聞それ自体が真実を追うのではなく、自身の主義主張をすることが目的となってしまっていることが読者からの敬遠につながっていることを指摘されています。
この本ででは、大半が朝日新聞の糾弾に充てられていて、主張が近いとされる毎日新聞もついでにディスられているのですが、この本の元となった『新聞に喝!』が連載されていた産経新聞や、同じく安倍政権寄りだとされる読売新聞の姿勢を、朝日・毎日と対比されていたりするので、安倍政権寄りの著作と捉えられかねないところがあるような気はするのですが、そうと切り捨ててしまうのもどうなんだろうと思わされるところもあります。
この本では慰安婦問題や福島第一原発での対応における捏造報道について繰り返し糾弾されているのですが、それらの報道が正しく「日本人を貶めて』いることにつながっているということで、確かに慰安婦報道では、虚偽の証言のウラを取ることもなく垂れ流してしまったが故に、それを韓国に都合よく利用されてしまい、国際機関における非難を浴びることになってしまうことにつながってしまったようです。
この本の著者が朝日の“天敵”ということもあるので、マユにツバをタップリと塗って話半分以下に聞いたとしても呆れかえる状況ですし、この本の著者である門田さんが擁護されている産経や読売にしても官邸の管理下にあるようですし、この歩国メディアは不治の病に侵されてしまっているようです…