子どもが生きる力をつけるために親ができること/工藤勇一

 

麹町中校長が教える 子どもが生きる力をつけるために親ができること

麹町中校長が教える 子どもが生きる力をつけるために親ができること

  • 作者:工藤勇一
  • 発売日: 2019/10/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 昨日に引き続き麹町中学校長の工藤先生による子育て論です。

 ほぼ同時期に同じテーマで2冊の本を出版されているので、多少昨日の本と内容が被る部分があるのですが、この本では中学校での取組みよりも、家庭の父親としての取組みを中心に語られています。

 自身を振り返ってみても、知らず知らずのうちに子どもに自分の価値観を押し付けてしまって、言うことを聞かせようとしてしまうことがありますが、究極の目的である「子どもに幸せになって欲しい」ということに照らすと、必ずしも親の言うことを聞かせることが、その目的とつながっているのかと言うと、実はどうではないことが多いのではないかということを示唆されています。

 昨日の本でもおっしゃられていましたが、やはり社会に出て自律的に判断をして行くことができるように、早いうちに親のコミットを最低限にすることが重要だということで、あまり親が導こうとすることがいい結果をもたらすことはなさそうです。

 ただ親としてそういう姿勢を持てるということは余程子どものことを“個”として尊重してあげないとできないことで、なかなかマネをするのはハードルは高そうです…