AI×人口減少/中原圭介

 

AI×人口減少 これから日本で何が起こるのか

AI×人口減少 これから日本で何が起こるのか

 

 

 先日『定年消滅時代をどう生きるか』を紹介した中原さんが、日本の“国難”とも言える「人口減少」と、AI時代の到来に伴う雇用環境の変化について語られます。

 先日、デービッド・アトキンソンさんの『国運の分岐点』で日本の人口減少が国が無くなってしまう程の“国難”であることを語られているのを紹介しましたが、この本でもそのことについて触れられているのですが、それと同時にAIを中心としたITの進展による労働から置き換えが進展していることを語られているのですが、一見、人手不足がAI化で補えるのならいいことなんじゃないかと思えるのですが、これがそうカンタンなハナシにはならないということで、現在でも語られている雇用のミスマッチがより深刻になるということです。

 アメリカでも“プアホワイト”と言われる白人貧困層の増大が問題になっていて、それがトランプ大統領誕生の契機となったと言われていますが、アメリカでは現在貧困の格差を示す統計の数値が過去最低になっているということと、AI化が進むにつれて、よりその格差が拡大することが予測されているということです。

 というのもAIを始めとするIT化の進展による効率化によって、基本的には単純な労働から置き換えられていくということで、高度な教育を受けていない層から淘汰されていく可能性が高く、かなり高度なスキルがないと職を得ることすら覚束なくなってしまった結果、格差が拡大するということです。

 最早、ベーシックインカムに期待するしかないのかも…