人生と投資で成功するために/ジム・ロジャース

 

人生と投資で成功するために 娘に贈る13の言葉
 

 

 冒険投資家として知られるロジャースさんがお嬢さんに宛
てて書かれた“人生訓”です。

 この本が書かれた当時ロジャースさんのお嬢さんは6歳と1歳だったのですが、すでに投資のことなどにも触れられているところがさすがだなぁ、と思わされます。

 おっしゃられていることはロジャースさんの他の著書でも触れられていることが多々あって、中国に注目されていることや、実際に現場でモノを見ることの重要性を強調されていることや、多くの人がネガティブな見方をしているものがあったらチャンスだとかいったことをお嬢さんにも説かれています。

 ただプライベートな部分での人生観みたいなものがあるのがこの本の特徴で、ロジャースさん自身も型破りなところがある印象だったのですが、お父さんであるロジャースさんが言っていることだからといって、必ずしも従う必要はなくて、それよりも自分で考えて決めることを勧められているのが印象的です。

 また外国のコトバを話せるように勧められているのですが、この当時すでにお嬢さんに中国語のレッスンを受けさせているところにはかなりオドロキました。

 かなり年齢を重ねられてからのお子さんなんで溺愛振りが伺えますが、それでもお嬢さん方のためを思って、過保護にならないように心掛けられているということで、その辺りは冷製だなあ、と感心させられました。