なかなか本を早く読めないとか、読んだ本がなかなか身につかないというのは、本を読む人にとっては永遠のテーマで、数多くの読書法の本が出版されていて、このブログでも数多く紹介してきましたが、そんな趣旨の本のうちの一冊である近刊です。
この本で提唱されている「高速読書」とはいわゆる「速読」とは異なるモノであり、特殊な訓練も不要で誰にでも可能な手法だということです。
その根拠として、立ち読みをしている際に、関心のある本を本屋でパラパラめくって読んだ内容についてミョーに覚えていることがあるでしょ、というのが中々の説得力です。
基本的には3回本を読んで記憶を定着させるということなのですが、著者の上岡さんはこれまで出版された様々な読書法に関する本をかなり読みこまれていることをうかがわせる手法です。
神田昌典さんが日本に紹介されたフォトリーディングには否定的な見解を持たれているようですが、本田直之さんが『レバレッジ・リーディング』で紹介されているドッグイヤーや“自分事”の書き込みをすることや、その書き込みを青ペンで行うことで脳科学的な効果を高めるという石井貴士さんの『本当に頭がよくなる青ペン学習法』の考え方も伺えます。
まあ、ぶっちゃけ読書法って、自分に合うか合わないかってところも多分にあるので、様々な手法を試された上で、ご自身の手法を確立されたということで、皆さんもこの本を読んでみて、自分にあった部分を取り入れて行って、読書の習慣を定着していけばいいんじゃないかと…