昨今は新型コロナウィルスのパンデミックで、インバウンドどころではない状況ですが、昨年までは倍々ゲームで訪日観光客を増やしてきて、政策的には一見ウマく行っているように見えていたのですが、そこにハラむ多くの問題を指摘された内容の本です。
そもそも、ここ10数年間で訪日外国人観光客が爆発的に増えたのは、様々な観光資源があり潜在力があったとは言え、最大の理由としては日本の経済力が相対的に低下して「割安」な旅先になったからに他ならないとバッサリ指摘されています。
それが故に、訪日外国人観光客の大半はアジアの新興国からで、しかも半数以上が中国と韓国からなので、昨年の韓国によるボイコットに見られたように、いつピタッと止まってしまいかねない脆弱性を孕んでいることを警告されています。
また、「割安」になったとは言うものの、移動にかかるコストは諸外国と比較して割高で、在日中国人による「白タク」などといった歪みに現れているとおっしゃっいます。
まぁ、色んな問題があるのは、ワタクシも通訳案内士試験を受けてたので、何となく承知はしていたのですが、この本、それに対してどうしようと言うのが全くないのが、ちょっと残念な気がします…