最近、ヨメがメンターさんの推薦図書で立て続けに潜在意識に関する本を読んだのですが、よくよく確かめてみると自己啓発本にハマり始めた初期に読んだこの本をこのブログで紹介していなかったことに気付いて、改めて読み返してみました。
もはやこの本は昨今の自己啓発本ブームの草分けとも言える本であり、この本をキッカケにそういう本にハマったり、実際に成功を手にされた方もいらっしゃるかと思います。
今でこそ、こういう「知られざる」成功者がそのプロセスを紹介して「アナタでもデキる!」みたいなことをおっしゃる本は掃いて捨てるほどありますが、当時は誰もが認めるエスタブリッシュメントじゃないと成功について語る資格を認められていなかったようで、こういう「普通」の人が成功を語るということが自己啓発本のブームにつながったんだな、と思い起こされます。
そんな中で「普通の人」が成功するために必要なのが、「どうせ自分はダメなんだ」という固定観念からの脱却であり、そのための手段として「潜在意識」を置き換えることが重要であり、そういう方法論について「普通の人」を自称されていた神田さんが語られたことで、「普通の人」の「成功」メソッドとして受け止められたんだと思われます。
確かに「殿様バッタ」のセールスとか「やりたくないことを見つける」といった“逆張り”的な手法も、当時神田さんが提唱されていたエモーショナルマーケティングやゲリラマーケティング的な破壊的な部分がキャッチーで受け入れられた側面もありますが、やはりこの当時の神田さんの方法論のベースは潜在意識を如何にして書き換えるかだったと改めて感じます。
まあ、神田さん自身がミョーにカリスマを意識されたことで逆に神通力を失ってしまったような気もするのですが、少なくともこの本の持つ異常なまでのパワーは、改めて見返してみても未だに健在なんじゃないかと感じられました。