病気を防ぐ「腸」の時間割/藤田紘一郎

 

 

 以前『私が糖質制限でリバウンドも挫折もしない理由』や『人生100年、長すぎるけどどうせなら健康に生きたい』を紹介した藤田先生の2015年出版の著書です。

 

 これまで紹介してきた著書は昨今の流行りを受けてか、糖質制限に関する内容が大半を占めていたのですが、この本では“腸”のコンディションを整えることを重視した健康法を紹介されています。

 

 健康関連の本に体内時計の調整みたいな話はよくありますが、この本ではそんな中でも「腸」のサイクルに注目したもので、そこにフォーカスすることで様々な疾患を防ぎ、健康的な生活を送れるということです。

 

 そういう時間のサイクルを意識することで、ある程度自由に色んなモノを食べることができるようで、のちに藤田先生自身が控えることを勧める糖質も、昼食で食べる分には弊害が少ないことを指摘されいて、朝食だったら高カロリーの食材を食べても問題はないということで、結構ハードルが低そうな感じです。

 

 “「腸」の時間割”というコンセプトが地味なのか、あまり関心を集めることもなかったようなのですが、本来藤田先生がおっしゃられたいことはこちらなのかなという気もしますし、こういう観点での健康維持が意外と効果が高いのかな、という気がしました。