英語は3本線ノートで覚えなさい/橋本和彦

 

英語は3本線ノートで覚えなさい (中経出版)
 

 

 元々、「3本線ノート」を使った受験指導で名を馳せた方が、英語の習得にも有効だということで書かれたのがこの本のようです。

 

 「3本線ノート」というのは、かなり汎用的に学習に使えるツールであるみたいなんですが、橋本さんがこの本で勧められている英語習得の方法論としては、自分が話す必要のあることを優先的に習得しようということで、ご自身がドイツ在住時に、ほぼゼロの状態からどうしても必要な独語表現を少しずつ積み上げて行った経験から生まれた方法論だということです。

 

 自分が必要な英語を優先的に習得しようというのは、ワタクシ自身の著書でも紹介しているのですが、”自分が話すべき内容のシナリオ”を練り上げていくのに「3本線ノート」が有効なようで、自分が話す内容をまずは日本語で書きだしてみて、それを英語に置き換えていくのですが、いろんな参考書の例文を引っ張り出しながら、ああでもないこうでもないという過程を「3本線ノート」に残すことで、より洗練された英語に練り上げ、それが血肉化していく効果が見込めそうです。

 

 さらには「3本線ノート」を使って、英語で日記を書いてみようとか、ディクテーションをしてみようといった、英語の運用能力をブラッシュアップしていくための方策が色々と紹介されているのですが、「3本線ノート」を介在させることで、ステップ・バイ・ステップの過程を踏むことができるので、いきなり参考書とかを使おうとするよりも、段階的にしかも確実にステップアップを図っていけるんじゃないかと、個人的には感じます。

 

 気軽に取組める方法論なんで、メンドくさがりの人でも使えるんじゃないかと思いますよ!