行ってはいけない外食/南清貴

 

 

 これまでも『じつはもっと怖い外食』など、外食の危険性を紹介した本を紹介してきた南さんの著書を新たに発見したので手に取ってみました。

 

 これまで紹介した著書同様、外食で危険なメニューを紹介されているのですが、その中でも再三警告されていた揚げ物を、この本の中でもクドい程にその危険性を繰り返し警告されています。

 

 油を真っ黒になるまで繰り返し使っているとか、サクサクとした感じに仕上げるためにトランス脂肪酸を多用していたりとか、お店の意識の問題もあるのですが、そもそも揚げ物と言う料理法そのものに由来する危険性があるらしくて、揚げ物をウマく消化しようと思ったら、カラダの中に抗酸化物質が多量に必要であり、揚げ物を100g食べようと思ったら、1kgの野菜が必要だということで、かなり意識の高い良心的なお店で食べるとしても、ある程度のリスクを覚悟せざるを得ないということです。

 

 このテの本で必ず強調される、安全のために支払うコストを意識すべきことをこの本でも再三強調されているのですが、サラダバーで野菜を食べ放題なのに代金が200円とかって、しかもシャキシャキ新鮮そうに見えるんだけど、そのコストで食べられる野菜って、ちょっと考えると品質面で問題を抱えているはずであり、シャキシャキみえるのは薬剤にくぐらせているからというカラクリを類推することもできます。

 

 また、最近はお店でも業務用のドレッシングが出てくることが多いですが、それって原材料+作る手間賃を考えても、既成のドレッシングが安くつくということで、原材料費が如何に安いかということで、これもそう考えると恐ろしくなります。

 

 ということで、あまり価格が安いことにばかりこだわっていると、後になってとてつもないシッペ返しを受けることになってしまうことを意識しておかないといけないようです。