異端のすすめ/橋下徹

 

 

 大阪府知事大阪市長を務められた橋下さんが語る「納得のいく人生」の送り方についての本です。

 

 橋下さんというと、メディアに登場された当初、比較的カタいイメージのある弁護士であるにもかかわらず茶髪で革ジャンにGパンで出演したり、府知事・市長時代には役所の慣例に縛られない斬新な政策を次々と実現するなど型破りな印象がありますが、この本はやたらとツッパることを勧められているワケではなく、如何にして「納得のいく人生」を送るか…「今、死んだとしても後悔はない」と言い切れるくらいに熱を発しながら進んで行くこと、を勧められた本で、そういう後悔が無いようにひたすら「行動」し続けていると、「異端」にならざるを得ないということかも知れません。

 

 橋下さんは弁護士時代から、ひたすら自分のウリとなるものを相手がわかってくれるように繰り返しかつ伝わりやすいように発信してこられて、そのウリに恥じないように相手の期待を遥かに上回る結果を出そうとしてこられたということで、そういう姿勢が多くの機会につながり、さらにはその機会を的確に掴むために絶えず刃を研ぎ続けていたからこそ、橋下さんご自身、現時点で「納得のいく人生」を送れたんだとおっしゃいます。

 

 そんな中での成功のための手法で印象的だったのが、今やググれば何でもわかるので、やたらと知識を増やすことにあまり意味はないというのはよく言われるようになりましたが、ただ情報を元に自分がどう考えるかという「持論」を増やしていくことは、様々な機会を作ることにつながるので、努めて色んな情報について自分で考えてみて「持論」を増やしていくことで、様々な機会に活かせるようになると共に、確固たる自分の考え方を形成することにもつながりそうです。

 

 こんな風に自分を燃やし尽くせたと言い切れるのは、ホントに羨ましい…