激変!日本古代史/足立倫行

 

激変! 日本古代史 (朝日新書)

激変! 日本古代史 (朝日新書)

 

 

 古代史関連でいくつかの著書があるノンフィクションライターの方が紹介される古代史研究の2010年時点の状況を紹介された本です。

 

 専門家ではないのですが、かなり古代史に造詣が深いようで、研究者の方々ともかなり深い議論をされているようで、邪馬台国論争など古代史ファンが食いつきそうなネタに、あくまでもシロウトとして専門家にゼツミョーな質問を投げかけられたりしています。

 

 2010年時点でも、古代史の研究は数十年前と比較すると科学的な進化の恩恵を受けて、かなり進化したようで、評価の度合いはあるものの炭素14年代法の精緻化によって、出土したモノの年代が10年単位で推定できるようになったということで、ワタクシが一番古代史に興味があった中学から高校のころだと結構畿内説と九州説が競っていたと記憶していますが、九州説はかなり下火になっているようで、邪馬台国なのかという期待もあった吉野ケ里遺跡は時代的に邪馬台国とは合わないようです。

 

 また個人的にオドロかされた聖徳太子架空説や、蘇我入鹿が討伐されたとされる乙巳の変の経緯などは極端な例でありますが、かなりワタクシが中学・高校の時の日本史で習ったモノとは通説が変わってきているものが少なからずあるということで、ワクワクしながら読了いたしました。