夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神/水野敬也

 

夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神

夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神

 

 

 3巻が2014年に出版されて以来、6年ぶりの”ゾウ”の出版で、図書館で順番が来るのをゆっくり待っておこうかと思ってましたが、パロディ!?とも思える『借金2000万円を抱えた僕にドSの宇宙さんが教えてくれた超うまくいく口ぐせ』からの流れで”ゾウ”にもハマった次女にせっつかれて買ってしまいました。(しかも、読むのは次女の読了の後…)

 

 これまでの3冊では、いわゆる成功本のパロディ的なスタンスで、自己啓発本・成功本にありがちなトピックを、夢をかなえる神様であるガネーシャを交えて面白おかしく紹介するというスタンスだったワケですが、この本ではかなりニュアンスが異なります。

 

 このシリーズはストーリー的な面白さもあるので、ストーリー的なネタバレになることは自粛しておきますが、成功しておカネを儲けることがシアワセになるための1つの手段であることは異論のないことかもしれませんが、お金儲けに邁進したがために、家庭を壊すということもありがちなことであり、4巻では”成功から降りる”ことがシアワセにつながることがあるんじゃないの!?ということが隠れテーマになっているように思えます。

 

 ある程度のおカネと地位は、シアワセに不可欠なモノかもしれませんし、どこまでそういうモノを求めるのかは、人による部分はあるのでしょうが、その辺のバランスを自分の中で考えた方がシアワセにつながる可能性は強いんでしょうね…