カズのまま死にたい/三浦知良

 

カズのまま死にたい (新潮新書)

カズのまま死にたい (新潮新書)

  • 作者:三浦知良
  • 発売日: 2020/02/14
  • メディア: 新書
 

 

 先頃、J1の出場最年長記録を大幅に更新した、日本サッカー界のレジェンド、キングカズこと三浦知良さんが長らく日経新聞に執筆されているエッセイの2014~2019年掲載分をまとめた本です。

 

 このシリーズ、いつもタイトルが何ともシャレていて、『やめないよ』『とまらない』ときて、『カズのまま死にたい』と来たもんだ!?

 

 この5年のうちに、カズさんは50歳を超えた現役サッカー選手となったワケですが、先日の最年長記録更新の試合でも、現在ダントツの首位を快走するフロンターレに対して、元日本代表の中村俊輔選手や松井大輔選手と言った名手たちと、相手の勢いを、いなすような受け流すような、シブい戦いで互角以上の闘いを見せて、未だ名手健在を印象付けました。

 

 結構シリアスだったり、ディープだったりする話題であっても、またサッカー界に関する提言めいたことであっても、軽妙な話しぶりで取り上げられるのが、却って重みを増すような気がして、ある意味この語り口も、今やリッパな芸風となっている感じです。

 

 タイトルの『カズのまま死にたい』ですが、ホントに現役選手のまま亡くなってしまったら、それはそれでインパクトがデカ過ぎなんですけど、ホントに現役のまま逝ってしまうのではないかとホンキで心配になってしまいます…