読書家として知られる女優の芦田愛菜さんが、これまで読まれてきた本と読書から得てきたモノを語られます。
元々、ご両親が熱心に読み聞かせとかをされていたということで、幼少期よりかなり本に親しんでこられたようで、ウチのムスメたちが読んでいた絵本なんかも紹介されていて懐かしかったりしました。
幼稚園の年少の歳から自分で本を読み始めたということなのですが、かなり本の世界に入り込むというか、登場人物の心象風景を慮るところがあるようで、そういう読書経験が女優としての活動にも活きているとおっしゃいます。
選ばれている本は、如何にも小学生らしい本に始まって、三浦しをんさんや村上春樹さんの小説、さらには歴史書や、古事記、日本書紀などの古典までと信じがたい広範囲にわたっているのがオドロキです。
また、この本の中には、芦田さんがのめり込んでいるとおっしゃる辻村深月さんとの対談が収められているのですが、辻村さんへの質問がハンパなく深い!
そういうかなり”深い”読み方をされているからなのか、読書家の人がよく言われる、本屋さんで本を選ぼうとするときに、背表紙が輝いて見えるとおっしゃっておられて、未だその境地に達しない50歳代のオッサンには驚異でしかありません。
読書でそれだけの世界観を形成してきたからこそ、高校生にしてあれだけ成熟した人格ができあがっているところがあるでしょうね!?