先日紹介した『こんな僕でも社長になれた』の続編とも言える、連続起業家の家入さんの自叙伝の第二弾です。
前著で起業が軌道に乗り、GMOの傘下に入るところまでを紹介されていましたが、その後、絵に描いたような"天国から地獄"を経て、再び起業をされて、都知事選に出馬されたところまでを追われます。
引きこもりの反動なのか、最初に起業された会社が軌道に乗って、社長を右腕に譲った後の家入さんは、かなりハデな立ち回りをされたようで、それにつけ込むように近づいてきた人にポンポンお金をつぎ込みまくって、とうとう立ち上げた会社を破綻させるところまでの苦境に陥ります。
そういう中で、自分を取り巻く従業員をクビにせざるを得ないことになったのが、相当堪えられたようで、そういうところが”居場所”の確保にこだわるようになったことにつながったのかも知れません。
相変わらず実務面での経営者としてはまるでダメっぽいのですが、こういう人を集める人って、次から次への起業のネタが集まってくるようで、そういう人を支える人がいて、それぞれの居場所を確保するという意味で、家入さんの意図するところは成り立っているのかも知れません。
都知事選での取り組みを紹介された『ぼくらの未来のつくりかた』でも触れられましたが、そういう「入れもの」としての家入さんの存在って、一種のリーダーのあり方なのかな、と改めて思わされました。