いいとこ取り!熟年交際のススメ/西原理恵子

 

 

 漫画家の西原理恵子さんが、ご自身の美容外科医・高須克弥さんとの交際を通しての熟年交際のススメです。

 

 この本は2013年に出版された本なのですが、今年も『ダーリンは74歳 』を出版されて順調な交際が続いていることを伺わせますが、最近、高須先生の全身ガンの症状が悪化していることをTwitterで告白されているのが気になります。

 

 実はワタクシ、10年近く前に東京駅の近くでお二人で歩かれているのを見かけたことがあるのですが、何か特別なオーラを纏っておられたように思えたのが印象的でした。

 

 まあ、この本で主に伝えたいことと言うのは熟年交際のススメなのかも知れませんが、サイバラさんの交際遍歴を通して、如何にハズレ男を避けるかということについても語られており、そういう意味で若い女性に読んでほしいところでもあります。

 

 サイバラさんが故郷である高知に居られる頃に付き合っていた男性のことについて言及されていますが、その頃ヤンキーだったとおっしゃられているサイバラさんは、とにかく誰でもいいから、アクセサリー的にオトコと付き合わなければみたいな強迫観念があったということなのですが、その時の自分を評して、0点の自分が付き合えるオトコは0点の相手だということをおっしゃられていて、土地柄もあるそうなのですが、結構付き合っていた男性に殴られたりすることもフツーだったということを告白されています。

 

 東京に来られてからもヒモみたいなオトコと付き合ったりと、自分が進化しなければ、それなりのオトコと付き合えないということと、少しだけ背伸びをした相手と付き合うことが自分の成長にもつながるともおっしゃいます。

 

 その後、アルコール依存症の元ダンナ様との壮絶な結婚生活から、結局離婚~ガンでの逝去によるお見送りといったヘビーな経験についても語られていて、そういう経験を経て、再婚をするワケではなく、あとくされのない気楽な熟年交際をススメられていると言うワケみたいです。

 

 まあ、サイバラさんが再三おっしゃられているように、あくまでも女性の側が自立していることと、結婚していない状態であることが前提ではあるのですが、そういう人にとっては、自分を高めてくれるような相手と付き合うということは意義があるのかも知れません。

 

 壮絶な遍歴の末にようやくたどり着いたシアワセな生活ということで、高須先生の体調が安定して、少しでも長く共に過ごされることを祈ってやみません。