「お金の神様」邱永漢さんが語る、おカネが貯まる秘訣です。
邱さんは2012年に亡くなられているのですが、この本は2018年出版ということで、亡くなられた後も、著書の復刊が相次いでいるようです。
生前、邱さんは「お金の神様」とされていたこともあって、どうやったらお金が貯まるのかということを聞かれることが多かったということですが、「お金を使わなければ貯まりますよ!」と答えて怪訝な顔をされるのが常だったようなのですが、この本でもそういう当たり前なんだけど、徹底できないことを語られます。
「お金が貯まる原則」として、
1.お金をだいじにすること
2.”小”を積むこと
3.使わないこと
4.一生懸命稼ぐこと
5.借金は必ず返すこと
6.使うべきお金は使うこと
7.けじめをつけること
と7つの章立てで語られていますが、一見至極当たり前のことばかりが並んでて肩透かし感を抱く方々もおられるかと思いますが、”凡事徹底”ではないですが、そういう基本的なところを丹念にこなすところに秘訣はあるとおっしゃられている気がします。
ただ、細かく読んでいくと、ただただ凡事と言うワケでもなく、結構メリハリと言うか、生きたおカネの使い方が重要だということが分かります。
「お金を使わない」ことにこだわるあまりに他人にタカってばかりだとか、ロクに借りたカネも返さないなんてことになると、その場ではおカネを節約できるかもしれませんが、長い目で見ると周りの人に相手にされなくなるということで、昨日紹介した『お金をちゃんと考えることから逃げ回っていたぼくらへ』でも触れられていましたが、おカネそのものよりも信用に重きを置くことを強調されていて、そうすれば自然におカネはついてくるもんだとおっしゃいます。
何事もバランス、なんですかね!?