社会人1年目からの「これ調べといて」に困らない情報収集術/坂口孝則

 

 

 日テレの朝の情報番組『スッキリ』で木曜日のコメンテーターを務められている経営コンサルタントの坂口さんが手がけられた”情報収集術”に関する本です。

 

 坂口さんはサラリーマン時代、かなりキビシい先輩がおられたそうで、その方に鍛えられて現在のスキルのベースを形成されたということですが、そのエッセンスみたいなものはこの本でも紹介されているということです。

 

 あまり経験が無いと、情報収集なんていうとネットでチョコチョコっと調べて…なんてことをしてしまうがちですが、昨今はある程度カンタンに情報にアクセスできるだけに却って、基本的な情報収集についてのスキルを身につけているか否かで、大きな差がついてしまうようです。

 

 情報収集をする上で一番重要なはずなのですが、意外と怠ってしまいがちなのが、「依頼者の目的を確認する」ということなんだそうで、ここをしっかりと抑えておかないと、せっかくガンバって情報を集めても、全く的外れなモノになってしまい、却って評価を下げてしまうことになりかねません。

 

 また、業務として情報収集を行うからには、何らかのカタチで会社の利益に貢献することを意識した上で取組むことが重要なようで、そういう目的から逆算してどういう情報を集めるのかを考えることが必要だということです。

 

 そういった情報収集ができるようにということで、5W2Hだったり、ストーリーチャートだったりと言うフレームワークを活用した情報収集の具体的な方法論について紹介されており、かなり即効性の高いノウハウが紹介されていて、相当役に立ちそうです。

 

 「社会人1年目」からと銘打ってはおられますが、多分コンサルファームとかのロジカルな仕事が求められる人たちを除けば、それなりのベテランでもなかなかこういう秩序だった情報収集ができている人は少ないと思えますので、コッソリ一読されてみては如何でしょうか!?(笑)