松浦弥太郎のハロー、ボンジュール、ニーハオ

 

 

 昨日に引き続き、最近著者ループモードになりつつある松浦さんの著書ですが、こちらは松浦さんがインスパイアされているというアメリカ人、フランス人、中国人(特に客家)の人生に向かう姿勢を紹介されています。

 

 松浦さんは、アメリカ人、フランス人、中国人の考え方をより深く知ろうということで、英語、フランス語、中国語のレッスンを受けているということなのですが、語学そのものよりもそれぞれの言語を使う人々の考え方のキモみたいなものを知ろうという意図で学習をされているということです。

 

 そんな中で英語の学習においては、アメリカ人のチャレンジする人を応援する姿勢を学びたいとおっしゃられているのですが、それは松浦さん自身がアメリカにいるときに、親友のお父様が親身に支援してくれたことに端を発しているということです。

 

 日本では失敗を避けることに腐心しがちですが、アメリカではチャレンジそのものを称賛する空気があって、失敗もある意味チャレンジした証だということで、一つの勲章だとみなされることが多く、閉塞的な日本の社会にとっては見習うべきことが大きい気がします。

 

 仏蘭西語の学習においては、人生を楽しむ姿勢であったり、物事を論理的に捉えたり、文化的教養を高めたりという姿勢を学ばれているようですが、このいずれも日本では蔑ろにされがちなのですが、グローバルな環境に出たとたんに、これらを身につけていないとハナシにならないという部分もあるようで、日本人にとっても積極的に身に付けて行くべきことになっていくかも知れません。

 

 さらに中国語においては、主に客家と呼ばれる、中国から出て行って海外で活躍されている人たちの「真心」を大切にする姿勢を学ばれているということです。

 

 残念ながら客家の人たちから見て、現在の中国本土の人は著しく「真心」にかけているように見えるそうなのですが、積極的に海外に出て行って出先では寄る辺もない立場に置かれていると、自分を信用してもらう以外、ビジネスを進めていく術がないということで、あらゆる手立てを用いて信頼してもらう必要があるワケですが、やはり何よりも「真心」が重要なようです。

 

 ワタクシ自身も長らく語学をやってきましたが、こういう姿勢で語学を学ぶという考え方が無かったので、今後はちょっと文化的なことも取り入れていきたいと、ハゲシくインスパイアされた次第です。