以前、『人生を豊かにしてくれる「お金」と「仕事」の育て方』を紹介した時に、各章末に紹介されている回顧録的なモノを見て、これだけで単行本にしてくれないかな、と言いましたが、この本はそういった本になるのかな…
この本は松浦さんが50歳になる直前に新たなステップを踏み出す前に来し方を振り返って、メンテナンスをしようという意図で書かれたということで、「正直」というキーワードを手掛かりに振り返られたということです。
ただ回顧録!?みたいな言い方をしているのは、それぞれのシーンにおいて起こったことを具体的に記述されているワケではなくて、心象風景というか、その時の感情みたいなものを手掛かりに綴られているので、どういう遍歴なのかがイマイチよくわからないのが残念と言えば残念ですが、松浦さんの考え方がより際立つという側面もあるのかも知れません。
『ひとりでいることみんなとすること』でも「孤独」と「共感」のバランスということをメインテーマにされていましたが、元々松浦さんは割と「孤独」を恐れずに周囲に縛られず自由であることを好まれていたということなので、早くから群れずに一人で行動することが多かったようです。
ただ、だからこそ周囲の一人でいる人と”つながる”ことができたという側面があったということですし、そうやってつながってきた人と、変に妥協することなく付き合ってきたからこそ、次第に周囲から信頼されるようになり、現在の状況を作り出してきたという側面があるようです。
往々にして多くの人は、周りの人の目を気にし過ぎて、自分というモノを見失ってしまうことが少なからずあるとは思うのですが、孤独を恐れずに自信を貫くことこそが真の信頼につながるのかも知れません。
ということで、今年”発見”した最も印象深い著者の本を紹介して、今年の投稿を締めくくりたいと思います。
今年もこのブログに訪問くださってありがとうございました。
今年は思いもしなかったコロナ禍に伴うひきこもり生活で、読む本がなくなってしまい、ひと頃は半年以上もあったバックログも底をつき、5年8ヶ月継続した連続投稿を4/30で途絶えさせてしまうことになりましたが、6月には連続投稿を再開し、結果として349冊の本を紹介することができました。
来年は、再度引きこもりといった事態にならない限りは、毎日投稿を続けていきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
では、よいお年を!