進化しすぎた脳/池谷裕二

 

 

 あけましておめでとうございます。

 今年もこのブログをよろしくお願いいたします。

 

 昨年はコロナ禍の引き籠もりで読む本が枯渇してしまい、5年以上にわたり継続してきた毎日更新の記録を途絶えさせてしまいましたが、今年は、また引きこもりの事態になってしまわない限りは、毎日更新を続けていきたいと思いますので、お付き合いいただけると幸いです。

 

 今年の1冊目は、10/29に紹介した齋藤孝さんの『大人のための読書の全技術』で理系関係の本を読むことを強く推奨されていたのですが、なかなか実行することができておらず、反省の意味もあって、また今年は積極的に自然科学分野の本にも手を伸ばしていこうということで、齋藤先生の本でも推奨されていた池谷先生の脳科学の本にしました。

 

 この本は池谷先生がアメリカに留学されていた時に、現地の日本人高校生に対して行った大脳生理学についての講義をまとめられた本だということで、元々かなり親しみやすい語り口で、かなり難解なはずの脳科学関連のトピックをかなり分かり易くかみ砕かれることで知られる池谷先生ですが、より分かり易さを意識されているので、結構ド文系のワタクシでもある程度はついていけました…(笑)

 

 ただ、話し相手の高校生が慶應のニューヨークの後頭部の学生ということで、かなり優秀だったこともあって、かなりディープな部分までハナシが進んで行って、そうなるとワタクシはだんだんついていけなくなりました…(泣)

 

 それでも脳の機能のキモの部分を語られているところについては、かなりオモシロく、これを聴いた高校生たちにとっては相当”残った”だろうなあ、と思います。

 

 細かい内容をフォローするほど理解はできていないので、印象が強かったことを紹介するのみになってしまいますが、やはり一番覚えているのが、「脳の柔軟性」ということで、例えば何らかの事故などで腕や足を失ったとしても、その状態でカラダ全体の機能を最適化できるよう短期間で調整してしまうところや、状況が変わっても記憶の同質性を感じれるようにするために、敢えて記憶の内容を概要レベルにとどめるようにしているところで、こういう例外処理にも柔軟に対応できるところが、まだまだAIなどでは追いつけないところでしょうし、脳科学のオモシロい所なんでしょうね!?

 

 これをキッカケに今年はガンバって理系本にどんどんトライしていきます!