ウォール街のランダム・ウォーカー/バートン・マルキール

 

 

 1990年代初頭に出版されて、今や投資本の古典とも言えるモノで、リンクは12版を掲載していますが、ワタクシは第7版を読んでいます。

 

 今となっては、インデックス投資の優位性というのは一般投資家にとって”常識”とも言える内容になっていますが、この当時はかなり衝撃だったんじゃないかな、と思えますし、ある意味プロの投資家の存在意義を否定するとも言える内容は、その当時かなりの軋轢があったんじゃないかな、とも思えます。

 

 この本の内容としては、そもそも株価がどのように形成されるのかというところから始まって、株価予測の2大流派とも言える、企業のパフォーマンスから株価が合理的に形成されるというファンダメンタル派と、過去の株価の動きから将来の株価を予測しようとするテクニカル派のそれぞれについて、アメリカのビジネス書にありがちな各論を細かく挙げて、いちいち撃破するという周りクドイ内容なこともあって、450ページ以上の大著となっています。

 

 ノーロードのインデックスファンドをドル・コスト平均法の考え方を下にバイ&ホールドをするという、今や常識とも言えるモノが結論なんで、投資法を知りたい向きにはかなりのムダを強いられる部分はありますが、まあ、投資のそもそも論を知るには、それなりの価値があるのかも知れません。