「元祖・ジャニヲタ男子」として様々なメディアへの執筆活動で知られ、ご自身もジャニーズのオーディションを受けられて、ジャニーズJr.の活動を垣間見たという方が書かれたジャニーズの”処世術”です。
ワタクシ50歳代過ぎのオッさんではありますが、ムスメたちが関ジャニ∞にハマったのに影響を受けて、単身赴任先で一人で関ジャニ∞のライブに行ったこともありますが、さらにムスメたちが関西ジャニーズJr.にハマっていて、その競争の凄まじさを漏れ聞いていますが、この本ではデビュー組でかなりの成功を収めた人たちを中心に、ハンパない努力の跡を紹介されています。
ジャニーズというと、単なるイケメンがチャラチャラして…みたいなイメージを持っている人が、オジサンを中心として少なからずいると思うのですが、言ってみればそんな人たちばかりが集まった中で、如何に自分が生き残るかということを常に考えないと、あっという間に自分の居場所がなくなってしまうということで、相当な”大物”であっても、常にかなりの危機感を持っているようです。
ということで、ジャニーズで生き残っていくためには、という問いに、とにかく努力を惜しまないこと、と触れられているのですが、元SMAPでMCの第一人者といってもいい中居さんは、元々話す方は得意ではなかったということですが、よく知られるように歌はもちろん、ダンスでも他のジャニーズメンバーと比較すると秀でているワケではないということで、トークに活路を見出し、「バラエティー番組に出るジャニーズ」というジャンルを切り開いたパイオニアとなったワケです。
そういった壮絶なサバイバルを16人の名だたるジャニーズメンバーについて紹介されているワケですが、それだけキビシい環境に置かれると、自然に自己プロデュース力も秀でてくるというワケで、ジャニーズファンも読んで楽しめるでしょうけど、ビジネスパーソンでも自己プロデュース的な側面でかなり参考になるんじゃないかと思います。
SMAPは代表曲『世界で一つだけの花』で、「No.1にならなくてもいい もともと特別なOnly One」とうたって、向上心を否定するのかというような批判もあったようですが、彼ら自身はOnly Oneになるために血を吐くような努力をしていたのかと思うと、その批判がちょっと的外れだったのかも、と思わされました…