おじさん仏教/小池龍之介

 

おじさん仏教

おじさん仏教

 

 

 昨日に引き続き小池龍之介さんの仏教本です。

 

 概ねおっしゃられていることは昨日の『「自分」から自由になる沈黙入門』と同じ文脈ではあるのですが、こちらは特に「おじさん」にフォーカスしたモノだということです。

 

 「おじさん」と言っても、モチロンいわゆるオジサンたちが対象とはなっているのですが、単純に年齢・性別としての「おじさん」と言うワケではないようで、世間的なイメージとしてのグチっぽい、覇気のないといった属性を持つ人を「おじさん」とされているようです。

 

 まあ、ワタクシもリッパに「おじさん」なワケですが、段々と行く末に広がる希望が狭まって行き、遠慮もなくなって来て、不満が溜まりやすくなっているという側面もあるので、そういう性向が強くなっていくんだと思われます。

 

 特に50歳代が中心的な想定読者だと思われるのですが、昔を懐かしんだり、リタイア後を思い浮かべたりと、とかく「今」を軽視している傾向が強いと指摘されています。

 

 やはりシアワセになるためには、過去や将来よりも現時点の充実が不可欠であり、そのために今ここで起こっていることを、個人的な感情を交えずにあるがままにみるクセをつけることが心身の充実につながるというのが仏教の教えだということで、仏教の理論的な背景もケースごとに解説されていますが、未だ細かい理解が追いついていないので、その辺りも理解を深めていくために、仏教関連の本を読みこんでいきたいと思います。