自分に気づく仏教の学校/小池龍之介

 

自分に気づく仏教の学校 (角川文庫)

自分に気づく仏教の学校 (角川文庫)

 

 

 三日連続で小池さんの本で、すっかり著者ループモードに入ってしまっています。

 

 この本も自我との向き合い方がテーマになるのですが、カルチャーセンターでの講座の内容をまとめた本だということもあって、どちらかというと仏教の教義的なモノは最低限にして、その考え方を紹介したような内容になっています。

 

 これまでこのブログで紹介した色んな自己啓発関連の本でも、自己愛というか自我というか、人間が本来的に持っている自分を大事にしたいという欲望が自身に苦しみをもたらしてしまうという哀しさがあるのですが、ただ、世の中のあらゆる事象をプレーンに見た場合に、それでも自分が優先されるべき理由が何かあるのか!?と問いただされると、いやいやワタクシは重要な人物ですから!みたいに大見得を切れる人はきっと少数だと思います。

 

 ただ、だからといって何もかも自分を後回しにしてしまうというのもまた、世の中をプレーンに見ているということとは外れてしまうということで、その”世の中をプレーンに見る”というのがどういう心情なのかということが、今のワタクシにはまだよく理解できていないところで、そういうことが分かってくるのが”悟り”なのかもしれないな、と思うと”悟り”ってとてつもない境地なのかも知れない、と空恐ろしい想いがした次第でした…