ほかの誰も薦めなかったとしても今のうちに読んでおくべきだと思う本を紹介します。

 

 

 以前も『学校では教えてくれない人生を変える音楽』『学校では教えてくれないお金の話』などを消化した『14歳の世渡り術』というシリーズの1冊で、今回は各界の著名人がおススメの本を紹介したモノとなっています。

 

 14歳というのは、かなりその後に向けた精神の形成上、相当重要な年齢らしく、こういったシリーズものだけではなく、14歳をターゲットにした専門分野への入門書や、その後に向けた準備といった感じの本が山ほど出版されています。

 

 それだけに14歳で読む本というのはかなり重要であるらしく、執筆陣もかなりリキが入っているように伺えます。

 

 この本はどういう本を紹介するのかによって3部構成となっており、第一部では執筆陣が14歳だった頃に読んだ本の紹介、第二部が生きて行く上での知恵のようなものを紹介された本、第三部は教養というか知識と言うか、基本的に身につけておくべき考え方みたいなモノについての本を紹介されています。

 

 第三部では”知の怪人”佐藤優さんがマルクスの『共産党宣言』を紹介されていて、さすがにそれはヤリ過ぎでしょ!?とツッコミたくなりますが、第二部では女優で作家の中江有里さんが、オトナだって大したことを考えているワケじゃないんだよ、という感じで必要以上にオトナに引け目を感じないようにという配慮も印象的だったのですが、個人的にはやはり自分が14歳の時に読んでいた本を紹介している第一部の書きっぷりに印象的なモノが多くなっています。

 

 多くの執筆陣が14歳となると相当前のことを思い出して…ということになっていますが、その後のご自身の進むべき方向性にそれなりの影響を与えたモノであったり、14歳当時に傾倒したことを思い起こしたりと、執筆者の瑞々しい感覚がよみがえってきたような書きっぷりが爽快です。

 

 ワタクシ自身もどうだったかなぁ…と思い起こしてみるのですが、14歳の頃はやたらと歴史小説にハマっていたことを思い出しました。

 

 ちょうど今次女が14歳なのですが、この本を彼女にススめるかというと、ちょっと偏りが強いので躊躇してしまいます…(笑)