わたしの外国語漂流記

 

 

 最近、中学生向けのシリーズ「14歳の世渡り術」を時折紹介しておりますが、こちらもその1冊で、様々な外国語の習得に取り込んだ人たちの挑戦を紹介したモノになっています。

 

 ただこの本、まえがきもあとがきもなくて、このシリーズの他の本と違ってどういう目的で書かれたかが全くわからないのと、アムハラ語とかヤノマミ語とか聞いたことのない、ごく限られた少数民族のみが使っているような言語や、グリーンランド語や奄美語のような“絶滅危惧言語”と言われるモノまで紹介されていて、まあ、言語の習得によって得られるモノみたいなところを感じてほしいのでしょうか…

 

 その割に言語学者とか人類学、民俗学の専門家による執筆が多くて、かなり傾向に偏りがあって、こういう話にそそられる中学生って、メチャメチャマニアックやなぁという気がします。

 

 ただテニスの杉山愛さんとかが、ご自身の競技生活の中で英語を習得したことで、自分の選手としてのキャリアが充実していった様子を紹介されていて、そういう部分をもうちょっと分厚くした方が、より多くの中学生が興味をひかれたんじゃないかと思うのですが、そういう趣向じゃ陳腐だっておもったんでしょうか…

 

 実はウチの次女が最近語学関係に興味があるようなんで、勧めてみようかな、とも思ったのですが、原住民の言語とかにそそられるのもちょっと困りますしねぇ…