僕たちは育児のモヤモヤをもっと語っていいと思う/常見陽平

 

 

 ひと頃はこのブログでも結構紹介した常見さんの著書を久しぶりに紹介します。

 

 割と就活とか自己実現関連の著書が多かった常見さんですが、今回のテーマは「育児」です。

 

 常見さんご自身が43歳の時に第一子を授かったということで、IT企業勤務の奥様には産休明けに会社に出勤してもらって、ご自身が業務量をセーブして育児・家事を中心的担われているということです。

 

 タイトルになっている「モヤモヤ」と言うのは、ここで仕事を優先させればこんな成果があったんだろうなぁ、ということを育児・家事を優先している中で折に触れて感じておられるということなのですが、それって多かれ少なかれキャリアを考える多くの女性が育児で感じられているはずのことで、常見さんのように大部分を請け負うことは難しいかも知れませんが、ちゃんと育休を取るなり、家事・育児の分担をしっかり決めていくことで、少しでもそういう「モヤモヤ」を軽減していければいいんじゃないか、ということのようです。

 

 常見さん自身もそういう「モヤモヤ」を感じながらも、お嬢さんとの時間は確実に充実しているようで、そういう喜びを放棄してしまうことのもったいなさもキチンと認識しておいた方がいいかも知れません。

 

 時代背景もあるのかも知れませんが、ウチの場合はヨメが専業主婦となってワンオペ育児だったワケですが、今になって辞めなきゃよかったってグチられますし、オムツを一回も変えることが無かったとムスメたちにチクるのですが、この本を読んでいるとかなり申し訳ない気がしますし、やっぱりもったいなかったなあという気がします。

 

 最近の子育て世代の同僚を見ていると、その辺エライなぁと思いますし、そういうシアワセを享受しているのかと思うとうらやましい気もします。