消費トレンドに関する様々な著書で知られ、ＮＨＫの『所さん!大変ですよ』などでコメンテーターとして出演されていることでも知られる牛窪さんが、40、50歳代の「おひとりさま」女性の消費トレンドについて分析された本です。
ひとくちに40、50歳代の「おひとりさま」女性と言っても、様々な属性の方がおられて、この本の中でも結構な境遇の方々が紹介されていますが、例えばバリキャリで仕事に没頭をしているウチに40、50歳代になられた方だったり、バツイチで必死に生活を支えて来て、ようやく一息つけるようになった方だったり、山田昌弘センセイがおっしゃる実家暮らしの「パラサイト・シングル」だったりと、おカネを持っている人だけじゃなく、それなりにキビシイ境遇の人もいらっしゃるんですが、なかなかこの層の方々の消費パワーと言うのは、供給側からしても魅力的なマーケットになりうるものみたいです。
こういう層の方々がエライなぁと思うのは、オッサンたちみたいに憂さ晴らし的な消費じゃなくて、どこか何か自分に取って肥やしとなるようなモノを指向していることが多いようで、服装にはそれほど興味が無くてユニクロやファストファッションを着ていても、エステだったりホテル朝食だったり、まあ服装に重点を置く人もいらっしゃるのですが、自分がアガる何かに「投資」しているような消費行動が目立つところかもしれません。
オッサンたちも、こういうところをキチンと見習わないと、どんどんと女性陣との輝きの差が大きくなってしまいそうです…
