恥韓の根源/シンシアリー

 

 

 韓国人であり、現在は日本に在住されているシンシアリーさんが韓国における「反日」を追ったシリーズの2021年3月出版の近刊です。

 

 最近はアメリカのバイデン大統領からの圧迫であからさまな反日政策がトーンダウンしている文在寅政権なんで、かつてシンシアリーさんにとっては泉が溢れる如くにネタがあふれ出てたはずなのですが、日本在住となったこともあってかネタ切れ!?とも言える感じで、今回は日韓基本条約の補償に関する条項の日韓双方の解釈に関するモノと、文在寅政権が熱心に進めてきた「親日清算」に関する内容が前後半それぞれの中心となっています。

 

 冒頭で「徴用工」が実は当時韓国において、相当人気があって争奪戦になっていたということに触れられていて、概ねかなり厚遇だったことの傍証にも言及されていますが、最早そういった”事実”が韓国で語られることはないようで、そもそも補償の対象でもないとうことですし、日韓基本条約において韓国政府に国民に対する補償の部分も支払うことはすでに韓国内でも周知だということですが、韓国併合自体の違法性を語りたがる韓国としては、そもそも違法は行為に対する「賠償」は行われていないということが「請求権」の根拠となっているようで、ホンネはどうあれ国家間の条約に基づいて実施された併合についての違法性を唱えたがり、日韓基本条約の規定内容を無視したがる国家間条約軽視の姿勢についても語られています。

 

 その姿勢については、通常国際法における慣行上、法規範の整合性を取るために、国際条約は、憲法の規範より効力は弱いモノの、通常の国内法よりは強い効力を持つとさrているのですが、韓国では意図的に国内法と同等の効力しかもたないように誘導しているようで、しかも韓国では多くの国会議員が法律よりも、良心や正義という相対的な規範の効力を重視しようという向きまであるようで、特に国際法の規範が好きな日本人とは噛み合いようがありません。

 

 あとは「親日精算」のことですが、日本の支配に関するあらゆることを韓国から消してしまおうということで、それならインフラも全部壊してしまったら!?と思わなくもないのですが、多くの韓国人に取って全く日本と関係のないというのはかなり稀なので、都合の悪い相手の足を引っ張る手段になっているような気さえします。

 

 シンシアリーさんが、韓国人の究極の目標は日本人を自分の支配下に置くこと、というのを再三おっしゃっていますが、結局そういう根本の部分でお互いに受け入れられないんだろうなあ、と絶望的な気分になってしまいます。