一生モノの英文法/澤井康佑

 

 

 少し前に近刊である『英文法再入門-10のハードルの飛び越え方 (中公新書, 2628)』が大型書店で平積みになっていた澤井康佑さんの2012年出版の著書です。

 

 この本はおそらく社会人でもう一度英語の勉強をやり直して何とかモノにしたいと思っている方々だと思われ、昨今、スピーキングばかりに重点が置かれるが故に却って英語でのコミュニケーション能力の向上が阻害されていることを指摘しておられ、それだけに原点に立ち返って、中学校…できれば高校2年生までに学ぶ英文法の事項を思い出して、英文法事項を踏まえて、そういう文法が含まれた英文を知らない単語を調べるだけで読み解けるようにするために執筆されたということです。

 

 基本的に英文法では、単語と単語のつながりということで、いわゆる5文型+受動態の3文型を理解し、更にはその分を文をつなぐカタチをマスターすれば、あとはどんどんと読む量を増やしていくだけで、どんどんと英文法の実際の使われ方が自分の中に蓄積して行って加速度的に活きた知識として話す時にも「使えるモノ」になっていくようです。

 

 なぜスピーキングのトレーニングをする前に基本的な英文法をマスターしておくべきかというと、話しているときにいちいち立ち止まって、英文法の事項を反省する人なんてほとんどいないということで、英文法の事項をキッチリ振り返るにはリーディングしかないということです。

 

 ということで、この本では単語のつながり、分のつながりといった観点で整理されていてわかりやすくはなっているのですが、得てしてこういう文法モノって、細かい項目の羅列をこなしていかなくてはいけないということで、比較的わかりやすくはなっているモノの、正直多くの人にとって面白くはないと思います。

 

 ということで、どうしてもそこそこ複雑な内容の英語を話せるようにならないといけないんだ!!!という強力な動機と一定の覚悟は必要ですが、もしそれがあるのならば、腹を括ってこの本に丁寧に取組むことでベースとなる貴重な財産を手に入れることができるはずです!!