なにを食べたらいいの?/安倍司

 

 

 元々商社で食品を手掛けられていて、世間に流通している食品が添加物にまみれていることにギモンを感じたことをキッカケに会社を辞め、添加物低減に向けた啓蒙活動をされている方の著書です。

 

 多くの人々が食品添加物の弊害をどこか意識しながらも、色んな意味でなかなか排除できない状況にあるのですが、昨今の食品業界において、ある程度安価に日持ちのする商品を作ろうと思ったら、食品添加物に頼らざるを得ない部分があるようです。

 

 さらには、人間は「糖分」「塩分」「脂質」を求める本能があるということなのですが、添加物によってそれらを摂りやすくなるということで、自然な食品では食べられないほどの甘味や塩分を摂れてしまうということで、肥満や高血圧に始まって、糖尿病や脳梗塞と言った深刻な疾患につながってしまいかねないということです。

 

 そういう負のスパイラルから抜け出すための方針として、過剰な添加物の摂取である意味マヒしてしまった舌を徐々に矯正して行く必要性を強調されていて、始めは添加物を減らすと物足りなくなってしまうということなのですが、徐々に添加物を減らして薄味に慣れていくことが肝要だということです。

 

 コロナ禍での引きこもり生活で随分とカップ麺などの添加物山盛りの食品摂取が増えてしまったのですが、それにつれて血圧も顕著に上がってきており、ちゃんと弊害が出てきていることも自覚しているのですが、やはりワタクシもなかなかそのスパイラルから抜け出せていないのですが、こういうことをキッカケに何とかしないとなぁ…