書ける人だけが手にするもの/齋藤孝

 

 

 以前紹介した『読書する人だけがたどり着ける場所』の「書く」バージョン的な位置づけになるのでしょうか!?

 

 多くの人にとって「書く」ということは、どうしても身構えてしまって敷居が高いと思いますが、齋藤センセイは「話すように書く」ことを提唱されていて、あまり身構えずに気軽に取組むためのコツを紹介されています。

 

 どうしても日本人は「書く」となると、それなりの品質を求めてしまいがちなので、気軽に取組めないという側面はあるようですが、とりあえず別に誰に魅せるワケでもないモノであれば、フツーに友達と話すようにいろいろ書いてみる体験を重ねることで、加速度的に「書く」ことの敷居が低くなるようです。

 

 それでもなかなか…という人のために「書く」ためのネタということで、本を読んでその本の中で気になったことを書き留めてみるということを勧められています。

 

 さらには、その中でも「気になる概念」にフォーカスすることで、いい取っ掛かりになり、かつトピックを展開しやすくなるという側面もあるので、「書き」始めることができれば、芋づる式に「書く」ことができ、習慣にしやすいところがあるようです。

 

 またSNSなどへの投稿も、他の人の投稿に「肯定的な」コメントをすることから始めることによって、ポジティブな反応を得やすくなり、そのことが「書く」ことへのモチベーションの向上につながるということもあって、そういうキッカケもかなり有益なようです。

 

 ここまで齋藤センセイが「書く」ことをススメられるのは、「書く」ことが自分の思考の幅を広げることにもつながり、より世界が広がるキッカケとなるようで、そう言われれば、備忘録として始めたこのブログも自分の思考の世界を広げてくれているのかも知れないと思えて、なかなか勇気づけられました!