上機嫌の本/佐藤愛子

 

 

 ワタクシ自身が割とイライラしやすい性質だということもあって、何とかそういう傾向を軽減しようと思って、齋藤孝さんの『上機嫌の作法』『不機嫌は罪である』や書家の武田双雲さんの『上機嫌のすすめ』といった本をこのブログでも紹介してきましたが、『九十歳。何がめでたい: (小学館)』が一世を風靡した佐藤愛子さんがこういった本を書かれているのを知って手に取ってみました。

 

 佐藤さんご自身は二度の離婚を経験されて、特に二度目のダンナ様は多くの借財を残して姿を消したということで、かなり苦労をされたということもあって、「上機嫌」で過ごそうというのをモットーにされたということで、そういう主旨に添ったエッセイをまとめた本となっています。

 

 この本は佐藤さんが68歳の頃に執筆されたということで、まだまだ講演活動なども頻繁に出かけられていた際のエピソードも盛り込まれているのですが、いろいろとカン違いをされて、周りを混乱させるネタが数多く紹介されていて、こういう周囲に迷惑をかけるオバさんっているようなぁ…ということで、ご自身が「上機嫌」なのはいいんですが、こういうオバさん周りにいて欲しくないよなぁ、という印象ばかりが強く残ってしまいました…なんか『九十歳。何がめでたい』もあんまり手に取る気がなくなってきたなぁ…