私が「この国」を好きな理由/日下公人

 

 

 ワタクシ自身、自分のスタンスはちょい右寄りだと思っているのですが、時々このブログでも右寄りとされる方の著書を紹介したりしていても、何か違うなぁ~と思うことが多々あります。

 

 この本著者である日下さんも右寄りの論客だとして知られる方なのですが、この本は「何か違うなぁ~」というよりも、結論から言うと、何ておメデたい人なんだ!?ということで全く理解の外だったりします。

 

 というのもこの本が出版されたのが2001年ということで、バブル崩壊以降その時点で10年位「失われた」頃なんですが、世界が日本を羨んでいる!とか、日本が世界を先取りしている!とか、バブルの絶頂でもここまで言う人はそんなにいなかったんじゃないかという程の礼賛ブリで、何を以ってそんなことを言うんだろう…と訝しくなって背景などを読んでいたら、それなりにそれなりのことに着目しているのですが、それがなぜそういう礼賛につながるのかというのが理解できません。

 

 まあ、この頃は今ほどは落ちぶれていなかったので、余波で日本に追随しようとする向きも無くはなかったでしょうけど、結局はちょっと調子が良くてカネ回りが良かったから振り向いてもらえたんでしょうけど、今もご存命のこの方が今の日本の体たらくを見てどう感じているのかには、ちょっと興味があります。

 

 日本軍にしてもそうですが、ひょっとして右寄りの人って自分の都合のいいことしか見えないのかな…とまで思ってしまうワタクシは、ひょっとして左寄り!?