やっと自虐史観のアホらしさに気づいた日本人/ケント・ギルバート

 

 

 著者ループモードになった勢いで、とうとうケントさんの”右翼本”に手を出してしまいました…

 

 この本の前に『まだGHQの洗脳に縛られている日本人』という本があるらしく、その続編的な位置づけになるのですが、「GHQの洗脳」というのはGHQの占領政策の一環で、日本人は「自虐史観」を植え付けられたということで、長きに渡りアジア諸国への侵略を始めとした戦争を引き起こしたことについて呵責を持たせ続けられ、日本人の攻撃的な側面を骨抜きにし、アメリカべったりの姿勢を確固たるモノとして、100点満点以上の占領政策を、ある意味未だ継続しているようにも思えます。

 

 日本が鬼畜米英などと言って、精神論に依拠し米英文化を忌避している中で、アメリカは日本人の精神的な傾向も精緻に分析した挙句、日本人全体の性向を自国の都合のいい方向にまで捻じ曲げてしまうところにアメリカの凄みと恐ろしさを感じさせ、さらにはそれに数十年に渡って乗っかってしまう日本人およびその指導層の体たらくには情けなさを感じます。

 

 でもそれを脱却したからと言って、長期的なグランドデザインに基づいたモノではなく、単なる右傾的なイメージ論に過ぎず、所詮そういう洗脳に染まってしまうようなところで大したモンじゃないと思ってしまうのも、自虐史観が骨の髄まで浸み込んでいる証拠なんでしょうか…