日本が売られる/堤未果

 

 

 『ルポ 貧困大国アメリカ (岩波新書)』などの著書で知られるジャーナリストの堤未果さんが、日本において日本人の”資産”が海外に食いつぶされていく状況を警告された本です。

 

 コロナ禍以前に、中国人が肝炎の治療で何故か日本の保険医療で受診していることが紹介されていましたが、その内容もこの本の中で紹介されていて、日本人の税金が縁もゆかりもない中国人の医療費に消えていくということで、グローバリズムの流れに飲み込まれて、日本政府がロクに対策も打たず、むしろ助長するようなところもあり、どんどんと日本の”資産”が海外に蚕食されていっているということです。

 

 日本政府というのは海外の圧力にはテンデ弱腰で、ロクにグランドデザインも描けないモノだから、ちょっとモンクを言われると後先考えず譲ってしまうということで、こういうモノを放っておいたら、中国を始めとする諸外国に食いつぶされてペンペン草も生えない状態にされてしまいそうです。

 

 そういう状態を放置している現政権を放っておいては、いい加減マズいんじゃないかと強く思わせる内容の本となっています。