知らないと損をする男の礼儀作法/諏内えみ

 

 

 ビジネスパーソンへのマナー指導でも活躍されているという方による”オジサン”矯正計画みたいな本です。

 

 まあ、これでもか!?っていうくらい、細々とオジサンの行動の不快さをあげつらわれているので、正直多分どストライクに該当するワタクシとしてはイラッとする部分はなくはないのですが、逆にこんな毒をまき散らしているのかと思うと、申し訳ないやら情けないやらで結構ショックを受けます。

 

 清潔感や話し方など、きっとオジサンって素になってしまうと自分のことしか見えていないんだろうな、という独善的なところがあるようで、自分の過去の栄光なんて余程の偉人じゃないかぎり、それほど聞きたい人はいないだろ!?ということだったり、レストランでついつい靴を脱いだり、顔も覆わずに爪楊枝でシーシーしてしまったりと、ちょっと周囲のことを気遣えれば、そういうことをしないだろ!?ということをやってしまうところに、オジサンの醜悪さが出てしまうような気がします。

 

 ということで、きっとこの本を見て全く深いじゃないオジサンは皆無だと思われますが、そこをグッとこらえてひとつでも思い当たるところをツブシていけば、奥さんの機嫌もよくなるかもしれませんよ!?