かなり久しぶりに河出書房新社の「14歳の世渡り術」シリーズの1冊を手に取ってみました。
結構引きの強いタイトルの本なんですが、結論から言うとそれ程”なるほど”とナットクさせてくれるようなトピックはありませんでした。
中学校の主要5科目と実技科目のそれぞれについてのアドバイスがあるのですが、どの科目も割とその分野の専門家が、その科目の魅力を語るというモノが1つは取り上げられているのですが、魅力があるというのは裏返せば、その部分を嫌悪する人がいるということで、一旦嫌ってしまった人の考えを覆すのはカンタンなことじゃないということもあり、ちょっと編集上の失策じゃないかと思います。
中には、その科目がキライだったんだけど、ちょっとしたキッカケでハマったというトピックがあって、むしろそういう内容の方がササるような気がします。
特に、特定の科目があまり好きではなかったんだけど、自分が好きなことをしているうちにその科目の知識が必要になって、取組んでいるうちに「意外と面白い」と思うようなことがあって、苦手意識が払拭されたというエピソードが紹介されていて、そういうキッカケもアリだな、と思いました。
また、印象的だったのが「嫌いな科目があって何が悪いんだ!?」と開き直って、最低限ベーシックな問題だけを繰り返し解いて、割り切って平均点だけを目指すというアプローチを紹介されていて、そういう考え方もアリじゃないかな!? という気がしますし、ひょっとしたらある程度分かってきたらニガテ意識が払拭される可能性も無きにしも非ずですしね!?
あと池上彰さんがホームルームとして寄稿されていて、生徒たちがある科目を好きになれないのは、自分の生活との関連が感じられないことが原因のひとつなんじゃないかと指摘されていて、キライな科目と自分の生活との関連を考えることでニガテ意識が軽減されるというのも一理あるんじゃないかという気もします。
ニガテ意識というのは確たる根拠があるワケではないことが多いので扱いに困るんでしょうけど、ちょっとずつこういうヒントで軽減して行くしかないんでしょうね…