ブレイン・プログラミング/アラン・ピーズ&バーバラ・ピーズ

 

 

 

 今までも何冊かヨメが読んでいた本をヨコから拝借して手に取った本を紹介してきましたが、この本もヨメがメンターさんから紹介されたモノだということです。

 

 割とそのメンターさんがスピリチュアルな自己啓発本を好んで手に取られるようで、『引き寄せの法則』や『マーフィーの法則』を思わせる潜在意識に訴えかけて夢を実現させるための方法論を脳科学的な見地を交えて紹介されています。

 

 この本の著者はひと頃『話を聞かない男、地図が読めない女』で一世を風靡し、最近は『妻のトリセツ』などでも取り沙汰される男女の脳の機能の性差について取り扱った本のはしりとも言える考えを発表された方で、自らがピンチの中から『話を聞かない男、地図が読めない女』の出版で大逆転で復活を果たした経験なども踏まえて、望むことを正しく念じ続けることで実現させる方法論を紹介されています。

 

 『マーフィーの法則』で語られるような潜在意識に働きかけることで望みを実現させる方法論というのが、実は網様体賦活系(Reticular Activating System:RAS)という脳の司令塔とも言える器官の機能だということを明かされています。

 

 その器官は、何らかの行動や思考の目的に対して必要な情報を選び取って、それを元にカラダに指令を下すということで、自分の望むことを具体的にアタマに念じることで、自然にそれにつながる情報を集め、必要な行動を指令するというプロセスで「夢を実現」させるということで、そのプロセスをうまく作動させるために、望むことを書きだすとか、望みを具体的な細かいプロセスに落とし込むとか、それぞれのタスクに短めの期限を設定するといった自己啓発本でよく取り上げられる方法論をこの本でも推奨されています。

 

 行動としてすべきことについては、ほとんどが自己啓発本あるあるなんで、自己啓発本マニアの人にとっては目新しいことはほとんど無いとは思うのですが、『マーフィーの法則』なんかも、ハナシとしては分かるけど、どうも理性の部分でついていけないという人が少なからずいたと思うのですが、ある意味スピリチュアル的なイメージだったものを科学的な側面から述べることによって腑に落ちる人がいるかも知れなくて、そういう意味で、懐疑的な傾向のある人にとっても受け入れやすいモノなのかも知れません。