先生!/池上彰編

 

 

 池上彰さんが「先生」というコトバからイメージされることを思うがままに綴って欲しいということで、爆笑問題の太田さんや、教師経験もある乙武さん、痛くない注射針で知られる岡野工業岡野雅行さん、カンボジアで起業された『裸でも生きる』の著者の山口絵理子さん、パックンなど名だたる執筆陣のエッセイを集めた本です。

 

 「先生」というと教師だけでなく、お医者さんや議員さんもそう呼びかけられるワケですが、一部お医者さんの執筆もありますが、概ね教育者としての「先生」がテーマになっています。

 

 生徒としての立場からみた先生論もありますし、教師をされている方がご自身を振り返ってのモノもありますが、実際に教えている科目というよりも、何気ない雑談や会話の中で先生がふと口にした何気ない一言が聞いている生徒の人生のターニングポイントになることも多々あるということで、先生としてもやりがいがあると共に責任が重いということを感じさせられます。

 

 過度にそういう責任感を感じすぎるのもよくないのかも知れませんが、少なくともそういう可能性があるということを、どこかアタマの片隅において、それなりの生徒たちへの想いがないといけないようで、今となってはそこまでクローズアップされることは少ないですが、やはり先生という仕事はそれだけに尊いものなんですねぇ…