逆転の仕事論/堀江貴文

 

 

 この本は2015年に出版された、堀江さんが選んだ8人の「イノベーター」の経験を通して、来るべき仕事論を語られます。

 

 8人の「イノベーター」というのが、YouTuberのHIKAKINさんだったり、書家の武田双雲さんだったり、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんといった豪華版で、「あえて、レールから外れる。」仕事術を紹介されています。

 

 冒頭で堀江さんは、従来多くの人にとって仕事は基本的に「引き受ける」モノだったんじゃないか!?という提起をされていて、それはそれで意義があるんだけど、ホントにそれが充実したものになっているのか!?といういつものように凡人たちにはキビシ過ぎるアジを飛ばします。

 

 そんな中で8人の「イノベーター」たちが、「引き受ける」仕事を離れて、自分なりの仕事を始めて、充実した「仕事」をされる様子を紹介されていて、多くの凡人にとってかなりマバゆく見えるワケですが、じゃあそういう充実した状況を継続できるのですか!?というギモンを差し挟みたくなっても、きっと堀江さんは、そんなのは自分の責任だろ!?と冷たく言い放つに違いなく、そういうところを考えると今まで通り仕事を「引き受ける」ことを続けざるを得ないということになります。

 

 堀江さんのおっしゃることはマバゆく見えますが、ひょっとすると多くの人にとっては、ツラくなるだけなのかも知れません…