昨日に引き続き会計の本です。
この本は消費税が5%→8%に上がった2014年に出版された本で、宮沢賢治の『注文の多い料理店』の舞台となっている山猫軒が消費税改定の対応をするという想定でハナシが進みますが、舞台を借りているだけであんまり『注文の多い料理店』との関係は薄そうです。
お店を経営している方はこういう対応を経験されたんだろうと思うのですが、それだけでもかなり大変だとは思うのですが、ただ単純に消費税を5%→8%に2014年4月1日にパチッと変えればいいというワケではないようで、そこを変更するタイミング一つとってみても、例えばその日付を超えて営業しているレストランだったら、2014年3月31のうちに注文して、2014年4月1日に食べ終わって会計をしたらどうなるんだ!?みたいな問題があるということです。
それ以上にややこしいのが、予約販売だったり、その当時どれくらいあったのかはわかりませんが昨今流行りのサブスクだったらどの税率を採用すればいいんだ!?ということについて、品目や取引の形態によって変わるようで、なかなかに複雑怪奇なモノとなっていたようです。
しかもそれを政治家が中途半端な2段階改訂や軽減税率なんてことをするもんで、2回もそんな対応をしないといけないということで、ホントに大変だったと思います。
二日続けて会計関連の本ということですが、会計ってかなり取っつきにくい所はあるのですが、粘り強く食らいついているうちにある日突然俄然オモシロくなるのを、ワタクシ自身は中小企業診断士の受験をした時に経験しましたが、ハマると”沼”と言える深遠な世界が広がっていますので、是非ともこういう取っつきやすく見える本から取り組んでいただけたら、と…(笑)